モノを食す

生まれてこの方ほぼひたすら母乳、時に粉ミルクと、液体ばかりを貪り、8.5㎏にまで成長してきた我が息子であるが、このほど保育園にて、初めて固形物を食したそうである。

「水煮」と通称されているらしいが、指先で押しつぶせるほどに柔らかく煮た大根や人参を与えられたらしい。

今朝あたりも、ぼくと嫁さんが食べていた焼うどんに興味深そうに手を伸ばしたりしていたが、いよいよモノを食う段階にまで至ったということで、これからがまた楽しみだ。「食育」などという言葉も頭をよぎってしまう。

ミルク以外のものを味わった初体験の感想を聞きたいものだが、彼はまだ話せまい。ただ元気にワシャワシャ動くのみである。

普段から手当たり次第にあれこれベロベロするのがいい訓練になっていたのか、初めてにもかかわらず上手に食べたという報告を聞いて、親バカとわかりつつも嬉しく思うのであった。

余談だが、そこらへんのものをベロベロするのは、適度に雑菌を取り込んで免疫力をつける上でも、結構重要なことらしい。

赤ん坊の行動というのは、どうしてなかなか無駄がないものだ、と感心させられもするのである。