実家に帰る
12日から14日にかけて、奈良の実家に帰ってきた。
主に初孫を見せるため。
行きも帰りも早めに出たので、渋滞には多少ひっかかっただけで済んだが、それでも埼玉から往路8時間半、復路9時間半。疲れた。
祖父となった我が父は、それはもう相好を崩していた。
連れていった甲斐があるというものである。
妹、弟、叔母なども集って、息子は大人気であり、少し疲れた様子もあったが、基本的に愛想のよい彼はほとんど常にご機嫌だった。
この冬に結婚するという妹のお相手にも会ってきた。
妹を心配する兄らしい心情など大して持ち合わせてはいないのだが、普通にしっかりした人のようなので、一応は安心する。
しかし年上の義弟というのは、なにか変な気分がいまだに消えない。
べつに「おにいさん」とか呼ばれたわけではないのだが。
こちらでは手に入りにくい旭ポン酢を忘れずに買ってこられたのはよかった。
使う時が楽しみである。
他にもビールやら素麺やらいい肉やらをゲットして帰路につく。
実家帰りはどうしてもモノ漁りツアーになってしまう、さもしいぼくである。
妹も結婚を控えて、母の形見である宝飾品類を探していた。そんなものの保管場所を忘れる父もどうかと思うが。
そういえば息子は、やたら「跡取り」と言われていた。
しがない家業を続けているだけなのであるが、長男の長男の長男という因果な生まれを背負ってしまった彼である。
まあそんなことは気にせず、好きに生きてくれればよい。ごくシンプルな意味で、自由であるとはそういうことだ。