迎えに行く

今日は嫁さんの担当のクラスがお泊り保育で手が離せないらしく、ぼくが会社を早退して息子を迎えに行った。

これまでは休みの土曜にしか迎えに行ったことがなかったのだが、平日の夕方早めに訪ねてみる保育園は、賑やかでよかった。子供らは当然のように外で遊び回り、ぼくと同じく早めに迎えに来た親なども交えて、活気のあるカオスといった雰囲気だった。

そんな園庭を横切って0歳児クラスに入ってみると、ちょうど嫁さんが授乳を終えたところだったのだが、当の息子は近くに寄ってもぼくのことをそれと認識していない様子。ど平日に父が迎えに来るなどと思ってもみなかったのではないか、という保育士さんたちの意見である。それでもしばらくするとようやく気付いたのか、笑いかけてくれたのでホッとする。

週末ずっと体調が治りきらず咳が続いていたので、今日は声がかすれていたようである。しかしそれ以外は元気に遊んでいたようだ。このところずっとRSウィルスのせいで休んでいた同じクラスの男の子が、今日からまた復帰していたのだが、互いに触発し合うように離乳食をよく食べていたそうである。月齢が近いからか、普段から仲良しらしい。まだ自我など確立していない段階で、「意識し合う」と言えば変な表現になるが、そんな風な関係が成立しているっぽいところは興味深い。あと、最近入園した女の子の足をベロベロしていたとのこと。とかくまあ対象物を確認するために、何でもベロベロしないではいられない時期なのだが、そろそろ最初の二本以外の歯もまた生えてきつつあるので、噛んだりしなければいいとは思う。

で、家に帰ってきてからは嫁さん不在の1on1が開始されるわけだ。息子は最近とみに甘ったれとなってきており、とりあえずこちらの反応を見るために泣く、抱っこしてみても下ろせばもちろん泣く、所用のために一人置いてけぼりにされるとさらに泣く、という具合なので、彼のための行動すらおちおちできないくらいだ。父はきみのために今ミルクを作っているのだ、これは決してきみの不利益になることではあるまい、などと心に呟いたところで通じるはずもなく、ただ一刻も早く湯が沸くのを念ずるのみである。

そんなこんなで、眠くて泣き喚いていた彼をどうにか風呂に入れ、ミルクを飲ませ、するとどうしたことか眠気が飛んでしまったらしく、急に爛々となって活動を再開した彼と一頻り遊び、しかる後寝かしつけて、ようやく駄文をタイプできるようになった今に至るというわけである。

あとは洗濯をしなければならない。