初めて一緒に入浴する

今日初めて息子と一緒に風呂に入った。これまでは赤ん坊用のビニールバスを使ったり、それに穴が開いて空気漏れするようになってからは大きめの洗濯バケツみたいなのを利用していたが、そろそろお試しがてら湯舟につけてみてもいいだろうということになったのだ。
息子は初めのうちは緊張し、戸惑っているようだった。不安そうな表情でキョロキョロしたりこちらの顔を眺めてきたり。何しろこれまでのこじんまりとした入浴空間から、突如として足も着かない広大な湯舟に解き放たれたのである。井の中の蛙、という表現はあんまりだが、まさに大海を知ったというところであろう。
それでも息子は元来、水も風呂も好きである。眠くて機嫌が悪いときでもなければ、顔にシャワーがかかっても泰然として動ぜず、わりと余裕な態度で入浴を満喫してくれる。保育園でも夏場など、水遊びに連れていかれるといつも笑って楽しんでいたそうである。今日も少し湯舟につかって肩からお湯をかけてあげたり、両手で支えて軽く揺らしてあげたりすると、徐々にリラックスしてきたのか笑顔も見られるようになった。嫁さんがずっと顔を覗かせていてくれたのも大きいのだろう。さすがに完全に緊張を解いて風呂を楽しむところまでは至らなかった印象だが、一度経験してしまえばもう大丈夫だろう。ぼくにとっても楽しい時間であり、そんなこんなで初の息子との入浴はかなり満足のいく感じだった。
願望も込めてのことだが、彼はきっと風呂好きになるだろうなと思うのである。